「いいゲストハウスってなんだと思う?」

質問したのは私。

話し相手は、箱根TENTのオーナーのシンさん。

彼はサラリーマン時代を経て、鎌倉で一番最初にできたゲストハウス「鎌倉ゲストハウス(通称:鎌ゲス)」での修行時代を経て、TENTを開業しています。TENTは今年2年目。
年の瀬の大晦日に、ゆりお本年5回目となる箱根TENT。シンさんの昔の会社の先輩とその友人が気前よく日本酒の一升瓶を二本並べているところに、当然のようにジョイン。TENTの冬はこたつがあるから、もう日本酒とつまみとこたつと馴染みの顔というゴールデン大晦日。そして気が優しくてユニークなお兄さまたち。
★HOSTEL & RELAXING BAR HAKONE TENT
箱根の温泉付きゲストハウスです。

元温泉旅館を、ゲストハウスの内装を多く手がけるアズノタダフミさんのデザインでリノベーション。そのリビングに、シンさんの色がついて、旅人が持ち寄った「旅の足あと」が随所にちりばめられ、とても居心地のいい空間です。


ここは、私がいままで行った数十件のゲストハウスの中でも、クリンネス、アメニティ、設備、備品、ホスピタリティ、そして冒頭でも触れた「いいゲストハウス」に必要なものが揃っている宿。誰にでも誇らしく紹介できる。(私のものじゃないけど。笑)
でもこれ以上混んだら困るから、本当はあんまり教えたくありません。ほんとうに。
大好きTENT。

今回のレポートは細かい施設紹介は抜きです。説明する気ゼロです。超個人的な想い並べます。
だって、TENTには全部あるんだもの。ーーさて話のつづき。

ゆ「個人的に、”ここ好き!!!”って思う宿の共通点があって、ずっと言葉にできなかったんだけど、最近、気付いたのよ。それって・・・”ロマン”、じゃないかと思うのよ。ロマン!」

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TENTの良さって何だろうって、考えた時に、最初に出てきたのが”世界観”だった。
オーナーのシンさんのイメージしている世界観。脳内の感じ。見えるもの、感じるもの、聞こえるものが「TENT」。ここは、オーナーの持っているカルチャーそのものだと思った。

– 音楽
– アート
– 写真
– 映像
– お酒
– アウトドアとDIY
– パタゴニアのダウン
– オイルストーブ
– 木の色や形
– 古い温泉旅館時代のもの、残したもの
– 窓から入る光や影も全て

オーナーが放つカルチャーの産物。

そしてそれを一番感じることができて、信じて、サポートしている奥様のゆりかさんがいて、その雰囲気を愛して集うお客さんがいて、そしてTENTは「箱」から「宿」になる。

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ふと、
「シンさんが持つ ” 世界観 ” てつまりなんだろう」と思った時、
「あぁ、”夢”だ」と思った。

いろんなゲストハウスに行って、感じることのひとつ。
そこが「箱」から「宿」になるのは、そこにオーナーさんの描いた ” 夢 “があるからだと感じる。憧れの含まれた”夢”。

– なりたい姿
– 見てきた景色
– 思い描いていた場所
– 憧れのままの景色や気持ち
– 出会った人、出会えなかったひと
– 助けてくれたひと、助けたひと、助けてあげられなかったひと
– 愛したひと、愛してくれたひと、最後まで愛せなかったひと
– 過去の自分、いまの自分、この次にある未来の自分

その「夢」が伝わる宿には  ” ロマン ” を感じます。
(調べてみたら、実際の「ロマン」という言葉の意味は定義しにくいようなので、ここはニュアンスで汲み取ってください)

で、実は核心的なことがもう一つあって、

ゆ「で、もう一つあると最近思ったの。・・・・それ、” 色気  ” 、なのよ。」
シ「おーーーー ” 色気 ” ねぇ。色気いいねぇ、なんかそれ分かるわ

” 色気 ” って、

 「ドキドキするもの」
「欲求をかきたてるもの」
「魅力を感じて目が離せないもの」
「独特の匂いのようなものや風情」
「どうしようもなく動物的に吸い寄せられるもの」
「興味を喚起するもの」・・・

そういうイメージなのだけど、それを感じる宿がある。
それが、私が好きだと思う宿にはある。

人間も、宿も、 ” 色気 ” をもっているのが好きです、ゆりおは。
TENTにはTENTにしかない、ロマンと色気があります。これは絶対。
だから、みんな惚れちゃうの。
(・・・だから予約が取りにくくなってるの。笑)

そこから先は呑んだくれていろいろ話してよく覚えていませんが(酔っ払い通常運転モード)、
シンさんが昔旅した「阿蘇ライダースハウス」がいまは「阿蘇び心」というゲストハウスになっていて、私が先日そこに泊まったと話したのはよく覚えていて。時は違えど、旅人として同じ宿にいたのが嬉しかった。
「阿蘇び心」は宿泊の際に宿の歴史を話してくれるユニークな宿。お客さんに自分たちのことを共有するって、押し付けじゃなくて愛なんだと思いました。

★阿蘇び心
シンさんゆりかさんと、私は旅先で旅人同士として会ってみたいと、心から思う。

二人の素晴らしいところは、(それは私がTENTで一番の強みだと感じているところなのだけど、)
二人は、お客さん一人一人に顔を合わせ、空気を読み、距離を読み、絶妙なところでコミュニケーションをする。接客の温度感や方針は宿によっていろいろだけど、私にはこの二人の距離の取り方が絶妙だから、お客さんが絶えないのだと思える。

たまにいますよね?居心地のいい人。一緒にいて全く不快を与えないひと。あれ天性のものもあるけど、その人が学んできたものそのものなんですよ。

多くの人に触れて、その都度「人から学んだ」経験のある人ができることだと思う。
それを二人とも持っているのだから、この宿は居心地がいいのだと思う。

また、ゆりかさんの記憶力が半端ない。
2回目にTENTに行った時、「ゆりちゃん前回来た時こっちのお風呂だったよね。今回も同じになっちゃたね」と言われて驚いたのを覚えています。

TENT、いまは二つある温泉が都度貸切制で使えるようになってますが、(空いているタイミングみてお風呂に入る方式)、以前は普通の温泉宿のように、男女別のお風呂になっていて、毎日男女風呂が入れ替えになっていたのです。
で、私が最初に来てから数ヶ月後に再訪した際に、ゆりかさんから「前回もこっちだったよね」と言われて、驚いて感動して、「この宿にこの人ありき!」と思いました。笑

それはもしかしたら記憶力というのとは少し違って、おそらく毎日のお客さんと向き合っているから身についたスキルのようなものかも知れません。
ホスピタリティに似ているのかも。

あとね、TNETっていつも健やかな心を持つヘルパーさん達がいるのね。これも二人のの人柄だと思っています。

今回は2泊して、大晦日は大いに酔っ払い、元旦はオーナー夫妻二人の友人と一緒に箱根神社に行ったり、飲んだり、遊んだり。
今年のお正月はまた特別なお正月に、これも出会った人たちのおかげ。

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箱根のお正月の空はとても澄んでいて、一年の最初を、大好きなひとと、場所と、そして少しひとりになりたいときに気持ちの透き通る景色と過ごせてよかったです。
お正月の箱根、おすすめ。

ということで、行ってみてくださいとはいいません。そもそも教えたくないんだもの!笑
でも、あえてお伝えするならば、
私には、
ここから先も後も、きっとここが最高です。

My Best Guesthouse  “TENT”

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Thank you for Shin Honjo & Yurika Honjo

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