「なぜ?!!!なぜ夜中ににわとりが鳴くの?!!」

夜中じゅう、宿の前の通りの「コケコッコー」が止まらず、軽く寝不足の朝。

総勢20匹くらいの彼らの歌声は、合唱というより、輪唱。あれね、エンドレスなやつね。すごかった・・・。

というわけで少し早めに起きることができ、歯磨きをしながら山側の窓を見ると、昇り始めた朝日に照らされた棚田がキラキラと輝く。

すでに天使が降りてきそう・・・。

 

 

Copyright:Yuri Ito @yurio_it

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約束の8時半に観光案内所へ行き、街のネイチャーガイドさんを待つ。
「今日は雨の予報が出てるけど大丈夫?」と案内所のおじさんに聞くと、「午前中は降らないよ」という。

そこへひょこっと現れたのが、今日のガイドのジェフリー。
「ジェフと呼んでください」と言うかわいい笑顔の好青年。良かった、すごくいい人そう!

 

 

今日のツアーは、宿泊していたBanaueの街から、世界遺産のコルディエーラの棚田のあるBatad村へいって棚田をハイキングするコース。

ジェフが手配してくれたトライシクルに乗って、まずは村の入り口となる場所へ向かう。

トライシクルのバイクは「ジャパニーズホンダ」ではあるものの、なかなかの古さゆえ、揺れる上に、時々坂を登りきれずに止まる。笑

 

 

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途中途中で景色の良いところで止めてくれ、「写真撮りなよ!!」とすすめてくれる。そして私に写真に写れという。

写るは好きじゃないけど、ジェフが満面の笑みで「撮ってあげるよ!」とうので、ここは大人しく撮ってもらう。(結果、結構いい思い出写真になった)
Batad村の入り口に着いて、トライシクルを降り、そこからは、山道ハイキングコース。

ガイドをつけない人もいるけれど、みんなよく迷わないよね。

 

 

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モサモサしたジャングルの道、下がすぐ崖の道、湧き水がある池、
日陰が多くて助かりながらも、やはりフィリピンは暑いし、高低差のあるハイキングは結構ハードで汗だく。

 

 

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ジェフは頭の上に小さい日傘をさしていて「これこの村の定番ね!」とニコニコしてる。

 

 

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ジェフが、うまく休憩を入れてくれるのと、冗談を言いながら、明るい笑顔でサポートしてくれるので、「がんばろう」と思うし、この体験を楽しもうと思う。

聞けばジェフは大学を出てから、育った村に戻ってきたそう。

専攻はコンピューターサイエンスだったというから、かなり優秀なんだと思う。

「会社勤めになって、ずっと座っている仕事より、この村のためになることがしたかった」
そう話すジェフは、この村の財産だと思った。

 

汗だくでぼーっとしていたところに「見て!」というジェフの声。

「わーーーーーーー!」

 

 

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いきなり景色が開けたと思ったら、そこには眼下に広がる棚田の景色!

山間の谷間にできた集落には、小さなおうちがいくつかあり、棚田のダイナミックさをうまく引き出している。

 

 

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真っ青な空と、芽吹いたばかりの若い稲のグリーン、そのコントラストが最高にきれい。

やっと今回の旅の最終目的「天国への階段」へたどり着きました。

 

 

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