ふりあげた拳、ってあるじゃないですか。
あれ、本人が下ろすのって難しいですよね。勢いであげたからって、同じように勢いで下ろすこともなかなかできないし。

拳をふりあげられた方は、相手が下ろしたくても下ろせないことが分からなくて、しばらくは、ただ距離をおくことしかできない。

こわいし。


それは、喧嘩とか、すれ違いとか、ただ相手の価値観が「今」は許せないだけだったり、そういう瞬間的なできごとなのに、その気まずさが永遠に続くみたいに思う。


もう元には戻れないのかなと、ただ残念で仕方なくて。

ただ、最近、ふりあげた方の人って、拳の下ろし方に困っているんじゃないかと思った。
本当はもう怒りなんてどこにもないのに、拳だけがあがったままになってる。


下ろすきっかけが分からない。


で、そのきっかけをつくるのは「赦し」なのかなと。


振り上げられた方の人が相手の感情の爆発を赦すとか、振り上げた方が自分が抑えられずに爆発したことを赦すとか。そういう。


人間関係は、時間や距離を置くことで状況が穏やかになることもあるけれど、それだけでは関係はきっと進まない。

だから、自分も相手も硬直したら、まず「赦し」てみる。そういう行動に出てみる。


縁がそこにあれば、きっとちゃんとゆるし合えるんだと思う。


もう二度と連絡が取れないと思っていた人と、あっさり連絡が取れたときに、なんかそう思った。

 

Copyright:Yuri Ito @yurio_it

Copyright:Yuri Ito
@yurio_it