縁の切れないひと、って本当にいるんだな、と。

どんなに情熱的な時間であっても、どんなに切望しても、終わってもう二度と交わらない縁もあるのに、なぜか長い間、糸が切れないひとがいる。

2-3年会わないこともあれば、年に何度も会うことがある。

お互いの性格をよく知ってるかと言えば、もはや本質的なところのみ知ってる気がする。

何をしているのかは詳しく知らない。知ろうともしてない。

でも、そのひとの哲学で生きてるのはわかる。

興味がない、のとは少し違う。

最初の頃は強い引力があったと思う。いまは引力じゃないものがある。

別れるとき、もう会わないのかもと思う。

なのにいつも、また明日会うみたいに別れる。

また、たまたま会うんだろうな、って。

これまでの再会がそうだったから。
そういうのが、「縁が切れない」ってことなんだと思う。

 

Copyright:Yuri Ito @yurio_it

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