社会起業家の育成と創出を目指すドコモのイノベーションビレッジが、ローカル観光のセミナーをやると、しかも知人が登壇すると!

と言うことで、やってきました六本木のアーク森ビル。

「地方創生」や「インバウンド」がバズワードになってる昨今の観光立国ジャパーン。

「DMO立ち上がりました!」とか

「魅力的なローカル観光づくりに取りかかってます!」とか
(着地観光型の体験系サービスとか、エリアフォーカスの個人ガイドとか、地域の観光ボランティアとか、いろいろありますね)

「玉席混合だけど、チャンスなので宿ビジネスを立ち上げました!」とか、

様々な観光、地方創生の事業に注目が集まってますし、多様な企業がジャンルを飛び越えて参入しています。

が、持続的に収益を上げるモデルができているところは、まだ少ないのが現状。

じゃぁ、社会の潮流と市場をとらえて、いま何を仕掛けていくべきかマネタイズも外さずに、考えていきましょう、というセミナーです。

★観光立国勉強会~シェアエコ時代のローカル観光プロデュース術とは~ –
http://peatix.com/event/261245

 

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参加者は、観光、行政や旅行産業に関わる方から、このジャンルへの参入や起業を検討されている人たちかな、という印象。

今回のファシリテータは、BUZZPORT 代表の江藤 誠晃 さん。
観光や旅行に関するコンサルや執筆活動を行う方です。

 

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江藤さんの話の中で、民泊の真偽みたいな話もあって、なかなか面白かったです。
自分以外の人で、知見のある人がどう解釈をしているのか、気になっていたので。
「民泊には、ファンクショナル、エモーショナルの民泊がある。
今は一時的に宿泊施設が足りない状況があり、ファンクショナルな民泊が多いけれど、世界各国を見ても、人との出会いがある旅ができるエモーショナルな民泊が、本来の民泊。
今後は、不動産投資型よりは、人と人がつながるような民泊が発達して欲しい」

と、(多分このような感じで)おっしゃってました。

さらに江藤さんは、これからの観光に必要な観点として、

●共有経済
●関係人口の増加
●6W2Hで考える

をあげていました。

【共有経済(シェアリングエコノミー)】
毎日のように多様なサービス、情報が入ってきますね。
だいたいのトレンドとプレーヤーがわかったのですが、それでも毎日情報が入ってくるのでもうお腹いっぱいぎみです。笑

ただ、これは観光や旅行の業界に限った話ではなく、官公庁からのホワイトペーパーにも掲載されていますし、社会的に外せないトレンドだと思います。

【関係人口】
昔から地域おこしの場面で言われている言葉なので、すでに耳馴染みですが、今回「あぁ、そうか」と思ったことがありました。

関係人口を増やすときに、同時に広げないといけないのが、それを受け入れるマーケット。
つまり、

「宿はありますか?」
「観光資源はありますか?」
「迎え入れるだけのサービスと、そのオペレーションを回す人員はいますか?」
「それらを支える財源はありますか?」

そういうことだと思います。
これは「関係人口を増やす」方のアプローチではない観点として、気づきがありました。

 

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ほか、廃校を活用した宿泊施設や、インキュベーション施設などの紹介も面白かったです。
廃校、年間500校出るそうです。うち、約3%は取り壊し、約20%が用途未定。
箱ものビジネスとして、廃校活用は熱いんじゃないか!という現状。

廃校活用の事例として、紹介されたなかで、気になったのはこれ。

「北野、工房のまち」(神戸)
http://kitanokoubou.jp

「校舎の宿、さんさん館」(三陸)
http://san3kan.sakura.ne.jp

 

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特にブルースタジオさんの、鹿児島の廃校活用プロジェクト「KANOYA」が、めちゃ面白そうなので、また改めて情報をまとめてシェアします。
錦江湾至近の素晴らしい立地にある学校のコンバージョン。
どんな新しい流れと景色になるのか楽しみです。

事例の中にはありませんでしたが、福岡の大名小学校のインキュベーション施設としての再活用についても、個人的に注目しています。

「FUKUOKA growth next」(福岡)
http://thebridge.jp/2017/02/announcing-fukuoka-growth-next
その他、学校や倉庫を改装したホステルやゲストハウス、宿についてはこちらのまとめもご参考に!
http://create-guesthouse.com/converted-warehouse-and-school/

株式会社UDS執行役員でオンザマークスのマネジャーの吉岡さんと、ブルースタジオ 代表の大地山さんのパネルトークも面白いのですが、

これ以上は長くなってしまいそうなので、気になったトピックは、こちらもまた改めてシェアします。

最後に、

【そこに人さえいれば、旅人が満足するコンテンツをつくれる】

セミナーの冒頭に聞いたこの言葉、ほんとそう!
人がいればコンテンツは作れます!
あとは、見つけたコンテンツをスペシャルにしていくだけなのです。