こういう本、待ってました!

「社会」とか「地域」へのコミットメントは、ゲストハウスの価値を考えるときに大切な視点だと私は思っています。

この本では、【独自の視点で地域と関わりながら丁寧に宿をつくっている】、全国10宿の運営者の体験や考えをまとめてます。

私がその「社会」や「地域」の視点で宿を捉えたときに、「いい宿だな」と思ったのは、例えば、マスヤゲストハウス(諏訪)や1166バックパッカーズ(善光寺)。

 

ただ旅人を受け入れる器としてあるだけじゃなく、近所の人の溜まり場だったり、古くて大切な日本家屋を生まれ変わらせていたり、それは街の人の心を守ることと同じ意味を持ってたり、町と一緒に生きていこうと地域に貢献する気概があったりする宿でした。

 

行ったことがないけれど、岡山の有隣庵さんもそんな感じだと思う。
地域の一員という意識をもってた宿は、「地に足がついたゲストハウスだな」と感じる。

 

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いまは需要もあるので、大型のホステルがたくさん竣工してるけど、私は商店街のなかに、または住宅街の入り口に、その街の色合いや形と馴染んで、つまり景観を守って、
街の一員として「日々暮らしている」宿が好きだなと、改めて思いました。

 

有休不動産の再生や、小規模経済圏での社会資本(社会関係資本=ソーシャルキャピタル)の創出という観点でもよい本だったので、ご興味あるかたぜひ。

 

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