福岡はなんで年頃の男性が少ないのか、という視点。


昨日福岡出身で東京の某クラウド系企業で働く人と話していて、私が聞きたかったことを聞いてみました。

きっかけはこのニュース、福岡市が政令指定都市で5番目の人口になりましたというもの。


人口増加数・増加率は全国一 成長を続ける福岡市が日本第5の都市に!

“特徴的なのは男女比で、男性72万6267人に対して、女性81万2243人と、8万5976人も女性の方が多いこと。移住を考えている独身男性にとってはある意味朗報と言えるのではないでしょうか。”


現地の人から「福岡の男性は売り手市場なんですよ」と聞いて、「それは得な状況!」と思ったのですが、でもここで不思議に思うこともあったのです。


なぜ「男性売り手市場」という状況ができてしまったのか。


私「なぜ年頃の男女比で男性が少ないの?

だって女性ばっかり産んでいるわけじゃないでしょう。それってこれからの経済を支える若い男性ビジネスパーソンが少ないってことじゃなくて?

それいいことじゃないよね・・?」


福岡の「中のひと」(もしくはそれ相応の)は福岡めっちゃ褒めるから聞きにくくて。東京出てしばらく経っている人だったらフラットに答えてくれそうな気がして聞いてみました。笑
ヨソ者の視点も聞かないと分からないことあるもの。


で、もらった答えの中にあったヒントは

・業種、職種のバリエーションが少ない(会社員以外の選択肢が少ない)
・上記から、望む職業がある人など大学進学時に出て行ってしまう
・福岡にあるのは支店だから

なるほど。「支店」というキーワードは、この高島市長のインタビュー内にもありました。

人が日本一集まる街・福岡の「タグ付け」戦法
原点は反骨心、高島市長の”異色”地方自治

” 支店経済 ”

高島市長はインタビューでこう表現しています。

優秀な人ほど外に出てしまうのは、高校卒業時などの進学時期だけではなくて、支店で優秀な活躍をした人が本社に移ってしまうというのも一つ。

だから必要なのは、

●福岡を本拠地にしてもらうこと。(本社機能の誘致)
●出て行った人材を呼び戻すこと。(テレワークや起業や移住の支援)
●戻りたくなる街にすること。(街の活性化、暮らしやすさの機能見直し)

ここが福岡がやりたいことなんですね。ふむ。

福岡が起業支援に力を入れる、その背景にある危機感が分かって、やっと腹落ちです。

高島さんのPR活動は魅せ方が非常に巧みで、キャッチーで、その一瞬一瞬の動きについ目がいってしまうのですが、戦略としては非常に長いスパンで練られているんだなぁと思いました。
5年で作ってきた福岡のブランドはこのリーダーがコアですね、ほんと。

次の課題は、彼がいなくても持続できるコアをつくることでしょうか。

楽しみだな。