いいでしょ、笑顔のおばぁ。
牧志公設市場の周囲には、昭和ムード満点のアーケード商店街がいくつかあります。
写真が好きな人だったら、このあたりをぐるぐるするだけでも面白いと思うし、撮影ネタ満載だと思う。
そんな私も写真を撮りながらプラプラ。
沖縄ならではの独特な食品を眺めたり、安い立ち飲みにビビったり、路地を見つけては体を滑らせて入り込み、いろんな人に声をかけられちょっと話し、旅の終わりをまったりと過ごす。
「それ売れるんかい」という商品が並ぶリサイクルショップに立ち止まり、写真を撮っていると、店の奥からおばぁが出てきて「いっぱい撮っていいよー」といいながら、商品一つ一つのエピソードを語ってくれる。
ついでに、隣の店のおじぃも出てきて、「写真撮ってよ」と言う。
見てよこのツーショットと、その後ろに写り込む生活感。全てが愛しくて美しいと思っちゃう。
美しさとは、魅力とは、条件や外観ではなく、溢れ出る人間味によるものだと再認識する。
おばぁと、「写真プリントして持ってくるね」と約束した。
おじぃに、「次にきた時はデートだ」と無理やり約束させられ(笑)、なぜか約束の証に野菜ジュースをもらう。
いい二人だったな。
どこの誰だかより、どんな人か。
旅先の出会いで知るのは、人間は本来すべて美しいのだということ。
(旅行期間:2017年4月27日~5月8日)
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