こんばんは、風邪をこじらせて咳がなかなかおさまらないゆりおです。

短い夏に風邪を二回も、しかも長くひいてしまって何だかもったいない。

さて、夏の終わりと共に、沖縄の投稿もあと少しです。
今回長いです。
那覇の陽気なバックパッカーとの宴の夜を越え、何度目かの南部へ向かいます。

 

 

Copyright:Yuri Ito
@yurio_it

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那覇の中心部から南下し、南城市、糸満市に出てくると、歴史の遺産、戦争の遺産が多く点在します。

沖縄本島の南の方は、海流が交わる東シナ海のマリンブルーとディープブルーの海、ダイバーたちに人気が高く”座間味ブルー””慶良間ブルー”などと形容される慶良間諸島の海が見えます。

 

 

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那覇からは路線バスがあり、南城市、糸満市と続けて観光することができるので、この周辺はセットで1日ゆっくりと回って欲しいですね。

ただしバスの場合、日中は時間によって2時間に1本しかないので、時間の管理と、行き先の組み立てが結構大事。
そうやって強制的にゆっくりと動く時間ができる、というのも沖縄旅の良さかも知れない。(暑いけど)

南城市には、古くから神聖な場所として崇められてきた「斎場御嶽(せいふぁうたき)」や、うつしい鍾乳洞が有名な「玉泉洞(ぎょくせんどう)」があります。

斎場御嶽の最深部にある大きな岩のアーチから見える久高島は、神様のいる島として、古くから畏怖の存在とされてきました。

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糸満市には、沖縄戦で亡くなった学徒隊のための慰霊碑や、激しい地上戦のあった場所や、現地の人たちが多く自決した場所に慰霊塔が建てられています。

最後の最後まで地上戦が続いたのが、沖縄の南部だったからです。

 

10代の少女たちで結成された学徒隊の碑として有名な「ひめゆりの塔」や「白梅の塔」、広大な敷地に設けられた「平和祈念公園」などが主なコースになると思います。 (結構ズシンとくるので、一気にまわると辛い人もいるかもしれない)

 

 

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平和祈念公園は沖縄地上戦終焉の地として知られる、「摩文仁の丘(まぶにのおか)」を中心に広がっています。

とても広大で空の広い場所。

 

 

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敷地内には師範学校の少年学徒隊の慰霊碑、沖縄師範健児の塔など、多くの慰霊碑・慰霊塔が点在します。

ここで長い時間祈っている老夫婦がいて、とても深い思い入れを感じました。

また全国都道府県の名前で、戦争でなくなった人たちを弔う慰霊塔が建てられています。

 

 

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最も多くの自決者を出したと言われる最南端の岬、喜屋武岬(きやんみさき)もすぐ近くにあります。

海からの砲撃と、陸からの米軍隊の接近により、挟み撃ちにあい、ほぼ民間人で結成された沖縄戦最後の日本軍隊、数隊が全滅。

たった1つ残った隊と共に南下した住民の多くが、手榴弾や飛び降りにより自決したと言われています。

 

 

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美しい海が望める、南部の海岸線は、南へ南へ、海へ向かって逃げて、行き場がなくなって亡くなった人たちの場所でもあります。

 

 

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それを想って、ここへくるのと、来ないのとでは全く印象や、気持ちの異なる場所だと思います。
「楽しい沖縄もいいけれど、歴史もぜひ勉強をしてほしい」
そう言ってくれた旅の仲間に感謝。

沖縄の戦争のことを勉強して、知って、大人になれることをありがたいと思う。

 

 

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私も、少しでもこれを読む人が沖縄を知るきっかけになればいいなと思います。

 

(旅行期間:2017427日~58日)