「下北沢では昼間からなにをしているのかわからない派手な服装の大人たちがぶらぶらしていた。酒場も夕方からすでににぎわっている。
そのような生活がしたいということではなく、そのような生活がすぐそばにある場所に住んでみたいな、そう思った。」
ばななさんは、うちの近所のカフェによく来るそう。彼女が下北沢に引っ越してきたときのエッセイを、いま読んでる。最近よく下北の本を出してる。そしてこの本も。懐かしい下北沢のかたまり。
全く知らない、顔も見たことがない人だけど、同じ気持ちで痛んでる心を共有してる気がする。寂しいよね、あの景色もあの店もなくなるなんて信じられない。
でも、ほんとのこと。
新しい景色も、どうか素敵でやさしくありますように。
「この自由な街に住んでいる人はこんなふうに、自分の望む形で大人になってもいいのだ」
変わらないものがありますように。
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