日常の中にありすぎて、その経緯まで知ろうとしないものってありますよね。
井の頭線渋谷駅改札を出たところにある、岡本太郎の太陽の絵もそう。これは反戦を訴えた絵なのですが、ここに掲示されるまでの物語がとてもドラマチックなのです。
「明日の神話」は、メキシコの建設中のホテルから依頼を受け、1960年代後半に制作された作品。しかしホテルの経営状況が悪化、納品された作品は長い間行方不明に。30年後に発見された際は大きなダメージを負ってました。
2003年の発見後、岡本太郎さんの奥さま敏子さんが中心となり、壁画修復プロジェクトが開始。各所からの支援を得て、2006年に修復完了。
そして2008年に、多くのメディアの注目が集まるなか全貌を表し、渋谷駅に設置されました。なかなか感動的なお披露目式だったようです。
さて、青山にある岡本太郎記念館では現在、岡本太郎の「樹」を展示中。 です。
★岡本太郎美術館
http://www.taro-okamoto.or.jp/exhibition/
また「太陽の塔に対峙せよ!」というコンペもやってます。
http://www.taro-okamoto.or.jp/common/img/competition.pdf
坂倉準三さんが太郎さんのために設計した建物も一見の価値ありですのでお近くにお越しの際はぜひ。
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