ニコ動、村上隆さんの個展@カタールの動画がかなりインパクトがあったので紹介します。この中継の中で村上さんが語っていた五百羅漢図に込めた想いがすごかった。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16921166
Murakami – Ego 村上隆、カタールで吠える。
「ドーハで日本の美大教育の悲劇を考える」
http://www.honeyee.com/feature/2012/murakami_ego/
「村上隆の五百羅漢図」といえば、この秋国内では14年ぶりに開催される村上さんの個展(森美術館)で公開されることもあり、とても話題になってます。
そもそも羅漢とは仏教でいう聖者(阿羅漢、五百羅漢の人物は釈迦の弟子)のこと。古来より16または500の阿羅漢を並べて描くモチーフが多くの作家の手によって描かれてきました。
それを村上さんが描いたのが、この100mに及ぶ大作です。
カタールで開催された村上さんの個展で展示されており、動画内ではこの絵に込められた村上さんの想いが語られていました。
五百羅漢図は、村上さんの会社カイカイキキから日本中の大学へスタッフを派遣し、説明会を行い、「一緒にやってくれませんか」と人を集め、約300名のスタッフと一緒に制作されました。関わる人も多いこの一大プロジェクトをたった2ヶ月半で遂行できたのは、「震災の後に駆られたものがあったから」と動画の中で話されていました。
そう、この五百羅漢図は東日本大震災のあった3.11の後に制作されたものなのです。
震災のあとの日本の動きを村上さんは「あまりにも情けなかった」と表現されていました。しかしそこで、「ただそう思うだけではなく、そして誰彼を批判するのでもなく、自分が今するべきなのは、”人々に感情を喚起させること”だと思った」と語調を強めて話されていました。
「いまの日本の混乱を絵に描きとめて、メッセージを未来に届けたかった、その気持ちが強かったので作った」と。
個展が開催されたカタールは親日国で、震災のあと日本に約75億円の支援をしてくれています。そのカタールと日本との友好関係をつなぐ展覧会でもあるのだと説明があり、芸術がつなぐものの意義を感じました。
世の中に残すこと、後の時代に届けること。
これはものづくりをする作り手だからできることであり、役割なんだと思いました。
時代の混乱の中でも、自分が今いいる場所で、自分の使命に心を向けてそれに尽くす。
社会の中で生きることの本質として、大切なことを改めて教えてもらいました。
見たい!「村上隆の五百羅漢図」!!
村上隆「五百羅漢図」展会期 : 2015年10月31日(土)-3月6日(日)(会期中無休)時間 : 午前10時 – 午後10時(火曜日午後5時まで、入館は閉館30分前まで)会場 : 森美術館 →googlemap料金 : 一般1,600円 ※詳細は美術館HPへ交通 : 地下鉄各線六本木駅直通、地下鉄乃木坂駅徒歩10分
◎画像引用元
記事サムネイル画像
GQ Japan
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。