現在東京オペラシティのアートギャラリーで開催されている写真家鈴木理策さんの個展「意識の流れ」に行ってきました。

この展覧会は本当におすすめです。

新作・未発表作を中心に、写真作品約100点と映像作品3点。「意識の流れ」は「見るという行為に身をゆだねると、とりとめのない記憶やさまざまな意識が浮かんできて、やがてひとつのうねりのような感情をもたらすことがある」という、理策さん自身の経験に基づいて名付けられたそうです。

このアートスペースは以前の「ミラー・ニューロン展」の時もそうでしたが、展示構成が素晴らしいです。
今回は、「ゆだねる」ことを大切にしているからか、一つ一つの写真に対するキャプションがなく、全体として説明的なものが少ないシンプルな展示でした。そのため、ゆっくり自分の感覚に集中できた気がします。

海、山、池、炎、雪、桜、花、いろんなものを淡々と展示していて、でも決して単純な流れではなくて、意識の下にある感性の連なりみたいなものを感じる構成でした。まさに「意識の流れ」のテーマの意思をそのままに、思考をたどるように、想いが流れるよう、一つ一つ写真が展示されていました。

ガラスプレートに掲示された写真以外にも、映像作品があったり、プリントした写真がショーケースのような什器に展示されていたり、木のボックスの中で流れている映像を鑑賞するものは顕微鏡の中を覗くような疑似体験ができました。

 

今回写真や展示の撮影が可能でしたので、いくつか掲載します。(カメラアプリで撮っていたので決して精緻な写真ではないですが、雰囲気が伝わればと思います)

展覧会の展示とできるだけ同じ流れで載せました。

ただ、実物の方が圧倒的に美しいですし、アートスペースで鑑賞する心地よさを感じて欲しいので、足を運ばれることをお勧めします。

 

鈴木理策写真展「意識の流れ」

会期 : 2015年7月18日(土)−9月23日(水・祝)(月曜休館)
時間 : 11:00 ─ 19:00 (金・土は11:00 ─ 20:00/最終入場閉館30分前)
会場 : 東京オペラシティアートギャラリー[3Fギャラリー] →googlemap
URL : https://www.operacity.jp/ag/exh178/
料金 : 一般1,200円 ※詳細は美術館HPへ
交通 : 京王新線初台駅地下直結(地下からギャラリーまで5分)